オフシーズンストーリー今シーズンは京都ハンナリーズでプレーすることになりましたが、今回のオフシーズンはとても意義のある、自身にとって苦しくもありとても大きな時間になりました。その思いを絶対に忘れたくないなと思い、ずっと僕は文にして綴っていました。その一部を皆さんと共有できたらなと思い、今回、ブログに書かせてもらいます。
オフシーズン。今まで毎年、送ってきたオフの生活はもうそこにはなかった。福岡を離れることが決まり、どこかに声がかからないとバスケはもうできない、そんな状況は、かつてこのプロの世界に憧れて目指していた過去の自分と自然と照らし合わせていた。
5年ぶりのトライアウト。会場へと自分の足で歩き向かい、戦友と共に汗を流し、持てるものを出し切る。全てはここが僕のスタート地点。新鮮な気持ちと、何か自分の中で確実に変わったものがないとこれまで選手として、やり遂げてきた意味をも問われることになる。技術的なところはもちろん変わったし、考えることができたし、短いあの時間で、どれどけ自分を発揮できるか、自分をアピールできるか、自分を表せれるか、そして、即席でつくられたチームでどれだけ、たたかうか。これはトライアウト、プロテストにとって大事なところ。テストの会場で初めて知り合った仲間の得意なプレー、相手の苦手な部分、そんな個ではなく周りの状況、環境をみて考え、少ない情報からもコミニュケーションを通じて、短時間でわかり合う。
昔は個を出すのに必死になっていた自分が、まずは周りを見渡してから、いかにその環境で自分を出すかを重視していた。
プロテストという概念より、共に練習をしている感覚の方が近かった。これは経験からくる、体力的にも精神的にも余裕があったのが一番、心強かった。
先の将来が見えず、不安が段々と募っていく中で、目の前の一瞬、一瞬に挑んでいく。
結果は来るのは怖いが、信じて待つしかない。
目的と、目標と、モチベーションを保つことがかなり難しかったが、選手としてプレーしている自分の姿だけは必ず心の中でイメージしていた。
最善を尽くし、与えて頂いた環境で、目標を持ち、向かう、このサイクルは変わらない。
しかし、常に物事には良い将来と悪い将来を考えないといけないと思っている。悪い将来と言うと、聞こえが文字通り、悪くなってしまうので…願う将来と、その願いが叶わない将来とでも言っておこう。
もちろん、今の僕の状況で言うと、
願う将来とは、プロとしてバスケットを続けているということ。
叶わない将来とは、プロを断念し、違う職種に就いているということ。
見えない先のことは、どうなるかはわからない。そんな当たり前のことを自分でもしっかりと理解し、どんな状況でも前に進むことが大事。
正直、叶わない将来のことなんて誰も考えたくないし、誰よりも良い結果が来ると自分を信じていたいもの。自分の希望していることの真逆を考えることはとても苦しかったし、辛かった。でも、自然と考えれば考えるほど、まだ僕はバスケをしていたい、と強く願っている自分がいることに気づけたのも、このお陰かもしれない。
プロテスト。これは僕の原点。
たくさんのチームのテストを受けていくと、顔見知りも増えていく。あ、またあの人いるな。あの人も。みんな必死なんだと。もちろん、僕もその中の一人。少しでもある可能性が拾えるのであれば、お金、時間、労力、そんなものは苦にならない。プロになりたいと強く願っている人がいるあの環境がすごく懐かしかった。
そうそう、5年前、プロテストを受けに行ってた時にたまたま仲良くなった戦友がまだ、受けにきてたことも驚きだった。そんな再会も懐かしく話すことができたし、プロでやっていたのをずっと見ていたと言われると、正直、嬉しかった。
会場では、福岡の徳永さんですよね、と声をかけられた時も何度かあった。5,6年前にテストを受けていた時は誰一人として、僕のことは評価されなかった(実力がなかったのは大前提にあります)そんな自分が少し上のステージにいることが不思議な気持ちにもなった。
初心忘るべからず、、、今回、プロテストを受けて様々な気持ちを持つことができたなと改めて思う。
バスケにかける全力さ。プロになる難しさ。プロでやれる有難さ。見えない将来の不安。結果を待つ恐さ。心の弱さ。それでもポジティブに自分を信じる強さ。孤独との闘い。
不安を消し去ってくれるのは、自分での行動しかないと思います。とにかく、行動!先の不安を考えて、精神的にも疲れることは悪循環だと。何かそういう後ろ向きな思いがあれば、考える前に行動するといい。自分の足で、体をつかって目標に向かうと、どんな形であれ、プラスになる。例えそれが小さなプラスでも、不安のマイナスよりは、よほどいい。プロとして5年目。良い結果は出してはいないけど、それなりにプロとして、やり続けてきた。プロテストを受けにいく?また?できればテストなんて受けたくない……自ら足を運んで、先ほど言った、自分の全てを使ってまで行く価値があるの?
そういった考えの元選手も多いと思う。選手としてのプライド。
すごくわかる…
僕は、5年前にゼロから選手を目指し、追い求めていた過去があったからこそ、この行動がすぐにできたんだと思う。テストを受けに行くことは苦ではなかった。
行動が全てをうまく繋げてくれた。
そんな思いで、次のチームが決まると、まずは感謝の気持ちが自然と出てくる。またバスケットができる喜びも強く感じることができる。
だから、また上手くなりたいと思えるし、上を目指したい。繰り返し、自分を信じてベストを尽くしていきたい。
そして、このオフシーズンに感じた気持ちも忘れずに自分のこれからの糧にしていきたいと思う。
こういった思い、自分の行動を伝えるべきか、賛否両論だと思うが、ジャンルは違えど同じ思いを抱いてる人がいた時に少しでも、己の行動へのスパイスになってくれればそれでもいいのかなと思うし、読んでくれただけでも、全然構いません^^
そんな思いを伝えれる職種に就いていることに感謝して、頑張っていきたいと思います!
シーズン開幕‼︎
TKbjリーグ、ラストシーズン、しっかりと成長し続けます!応援よろしくお願いします!