バスケ好きな少年から学んだもの

今日はストーリーを一つ。プロ2年目くらいの時かな、プロの現場、中学の職場体験で、練習を参加しにきてくれたS君がいました。彼はバスケ部でくりくり坊主。

バスケが好きでたまらない少年。プロの現場をみるあの目は輝いていました。

それから…時が経ち…ある日、そのS君のお母さんからFacebookでメッセージを頂きました。

高校受験にも関わらず、バスケもしなくなり、非行に走っていると。僕だって、やんちゃなことはやってきたし、全てが全てを否定するわけではありませんが、非行やそういう行為を平気でしてしまう仲間と時間を共にすると危険が危険を呼びます。死の危険だって近くに引き寄せてしまうこともあります。避けられる瞬間はいくらでもありますが、その瞬間が見えず、見えづらくなっている環境にいることで上も下も、右も左もわからなくなってしまう。親の問題、学校の問題、様々な壁はたくさんあるけれど、どれも目を背けてはいけない。言葉ではなかなか伝わらないかもしれませんが、僕はスポーツを仕事にしています。スポーツは時として、人を救うこともたくさんあり、いろんなことをダイレクトに伝えることもできます。

お母さんのメッセージの中には、助けてください、とかかれていました。

僕はS君宛に手紙を書き、送りました。バスケで繋がった1人の仲間として、彼に伝えたいことを綴って伝えました。

その後、高校に進学したらしいですが、その高校はバスケの超強豪高校でした。彼もバスケを続けるか辞めるか、たくさん悩んだでしょう。全国から中学のスターが集まるその高校のバスケ部に入って、苦労することは多々。明らかにタフな日々がみえている。試合も3年間、出れないかもしれないし、誰もやりたがらない

仕事を任されるかもしれない、バスケを満足してできないかもしれない。そんな環境でずっとやっていけるのかと。

でも、S君は決心して、バスケ部に入部することにしたようです。理由はやっぱりバスケが好きだったんでしょう。その気持ちには嘘はつけなかったみたいです。バスケをできる時間は限られていただろうし、応援する日々、なかなか上手くいかないこともあったでしょうが、バスケが好きでたまらなく、上手くなりたいと練習に励み、辛い時間を友達と共有しながら乗り越えていく。

バスケを通じてたくさんのことを勉強しながら成長して、そしてその当時、その日にあった出来事などを母親に伝えてくれるようになって、その高校に行ってよかったな〜とよく口にして言っていたそうです、それだけで私は嬉しいですとその後、メッセージがきました。バスケに救われていると。

なかなか試合にも出れず、ユニフォームをもらうのも困難だったでしょうが最近、彼がBチームですが所属して、その新人戦でユニフォームの袖を通したそうです。

初公式戦!!彼にとって、ユニフォームを着てコートを走っている時間は人生の宝物だと思います。それ以上のものかもしれません。

もし、バスケを続けず、非行の道へと歩んでいたら…

その先の未来は誰もわかりませんが、確実に言えることは、バスケが彼の道を変えた。いや、彼自身がバスケで道を変えた。

そう、僕は思います。

彼らは無限の可能性を秘めている。その可能性を感じ、挑戦し続けて欲しい。

と同時に僕も挑戦し続けたい。だから共に頑張ろう!バスケで繋がった大事な仲間。出会ってから数年経って成長している姿をみれて嬉しいです。

彼といつかバスケを一緒にできる時間を楽しみにして、僕ももっと上手くなって頑張んないとな、と強く感じた今日この頃です。

Posted on by 徳永林太郎 in BLOG

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